Trip Hac BLOG

旅するクリエイターRONの旅ブログ。ゆるく頑張るけど張り切らずyoutube、はてブで旅コンテンツを作製、発信しています。

日本百名滝 袋田の滝へ

 

・徳川家由来の名滝、袋田の滝

 

その日は大幅に遅れて出発した。

 

今回の目的地は茨城県久慈郡大子町に在る日本百名滝の一つ、

袋田の滝

 

僕が暮らしている埼玉の隅っこからは車で行くのがベスト

 

しかし まぁ遠い…。

 

車で休憩含めて4時間。

高速で行っても下道で行っても大して変わらない。

 

そんなこんなで、早朝に出るべきなのに僕は出遅れた。

理由は寝坊。最早お決まりだ。

 

あらかじめ用意していた宿泊用荷物とカメラ、MacBook、これだけを持って愛車に乗り込む。

 

 

午前11時出発、旅館のリェックインは午後3時

 

ギリギリだぁ。

 

運転しながら朝メシを口に突っ込み、ともかく急いだ。

 

 

そんな感じで、今回の旅は慌ただしく始まった。

 

 

・下道でも快適な茨城県への道

 

茨城県自体はそこまで遠くない。

しかし、茨城県は他県と違って「行くのが難しい地域」と「楽に行ける地域」が分かれる。

 

これは茨城の友人に聞いた。

 

茨城県水戸市から上下に分けて、下の方。

つまり東京寄りの方はアクセスがし易い。

 

夏は水戸市から海沿いに行った大洗でROCK IN JAPAN FESが開催され、10月には日本一の規模を誇る花火の土浦の花火大会が開催される。

 

人の往来も多い為か駅のアクセスも良い。

 

 

変わって上の方。

北茨城と呼ばれる地域は電車でのアクセスが難しい。

 

その為行くなら車で行くことをおすすめする。

 

ただ、北茨城へ向かう道路は遠い割には意外にも快適だ。

 

道幅も広くて信号も少ないので、スムーズに行ける。

定期的に道の駅があるから休憩も充分。

 

途中、五霞(ごか)という茨城の道の駅に寄った

そこで不思議な物を食べたんだ

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天ぷらアイス

 天ぷらアイス ・・・!?

最初に屋台で見たときは何かの見間違いかと思ったが、そんなことは無く

本当にアイスを衣で包んで揚げているのだ。

 

そういえば茨城のご当時スイーツに「揚げもみじ饅頭」なるものがあったはず

 

「甘いもの」=「揚げ」に行き着くのか?

うーん。罪な味。

 

アイス天ぷら、これがまた美味しくて

温かくてサクッとした衣の中から少しだけ柔らかくなったアイスがたっぷり

最初はアイスに対して衣の香りがすることに違和感あるのだが、意外とすぐ慣れて逆に病み付き。

 

 

とまぁ、そんなこんなで長距離ドライブを続けて数時間後、ようやく目的地である袋田の滝を抱える町、大子町へとたどり着く。

 

 

・静かに霧を纏う、大子袋田

 

出発から3時間半。

なんとかチェックインにギリギリ間に合った

 

今回宿泊したのは和モダンな雰囲気の旅館、「滝美館」(たきみかん)。

 

僕は普段、旅先で泊まる事はなく大概日帰りなのだが

今回に関しては2日かけたい理由があった。

 

実はこの2日目の事は動画にしていないのでしっかり此処で書こうと思う。

 

youtu.be

とりあえず荷物を置いて駆け足で外へ出る。

 

袋田の滝が営業終了してしまうのは17時なのでもうすぐだ。

 

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外の景色は小さな温泉街のような景色。

沢山の鯉のぼりが掲げられている。

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大子町では4/12〜5/17の間で鯉のぼり祭りが開催される。

 

袋田では少し早めの鯉のぼり。

時たま見かける大きな黒い鯉は鯉ではなく、どうやら鮎らしい。

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久慈川に生息する鮎はこの町では一大名物だ。

そこら中の屋台で塩焼きが売っていて、大きなお店もあるくらい。

 

 

 

・トンネルを抜け、ついに滝へ

少し坂を登り、その先にあるトンネルへ向かう。

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中は仄暗いが、天井のライトに温もりを感じる。

途中、仏壇があった。

このトンネルの安全祈願だろうか?

 

 

少し進むと「恋人の聖地」らしいフォトスポットもあった。

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ここはARで特殊な写真が撮れる工夫がされていて、QRコードを読み込むことで袋田の滝のイメージキャラクターと写真が撮れる。

 

こんな工夫も最近導入したらしい。

 

観光客誘致に積極的だ。

 

 

もう一つ脇道があって、そこを行くと吊り橋が現れる。

 

割とガッチリした吊り橋だけど、渡ると「ミシッ…!ギシッ…!」と鳴り始める。

 

動画でも話したけど、吊り橋効果(危機的な状況下に男女二人だけになると、それを乗り越えようとする過程で相手を好きになる可能性が高くなる心理効果)も期待できるかも…?

 

ちなみにここからも滝を眺める事が出来る。

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脇道へ逸れて遊びつつ、展望スペースへ歩く。

 

展望スペースの前に今度は神社。

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こっちは本格的に神社だ。

皆ここを参拝してから滝を臨む。

 

そしてついに、滝とご対面

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袋田の滝

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時期的に水量が少なく、白糸の滝のようになっているけど

水量ピークの夏に来ると展望スペースに居ても水飛沫で濡れてしまうほどの勢いなんだとか。

 

ちなみに、人気のシーズンは秋。

 

もちろん理由は紅葉とのコラボレーションだ。

 

あとは冬のライトアップ。

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こんなかんじで、滝を様々な色でライトアップしてトンネルの中にも工夫も凝らすらしい。

(売店のおばちゃんがこのライトアップを興奮気味でお勧めしてくれた。ありがとう!)

 

今年、四季を通して行けたらいいな

いかんせん遠いけど、観てみたい。

 

 

袋田の滝は歴史上の偉人も多く訪れていて、彼らが詠んだ詩も掲載されている。

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その中には水戸黄門の名も。

 

 

一通り満足したので帰る…かと思いきや

実は袋田の滝には更に上から観れるスポットがある。

 

さっきの神社の手前の脇道を行ってエレベーターに乗ると

滝全体を上から一望出来るのだ。

 

 

上から一望するには持ってこいのポジションだが、もう一つ良い場所がある。

 

丁度滝の右側を登るハイキングコースがあるのだ。

ハイキングコースから登ると一望出来る上に滝を接近した状態で臨める。

 

僕も登りたかったけど、今回はハイキングに行ける格好をしていなかったので断念…

水量の多い夏場にトライしてみたい。

 

 

・屋台街で食べ歩く

袋田を訪れて印象的だったのは屋台街

 

そこまで沢山では無いけど、滝までの道のりは全てお土産や屋台で埋め尽くされている。

 

屋台で売っているものは大体焼き串団子、鮎の塩焼き、芋の串焼き

 

微妙に店ごとにバリエーションが変わるが、ほとんど同じかな?

味付けに使われている味噌はこの地方特有の柚子味噌なんだとか

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僕も食べてきました。

滝に一番近い定食屋さんの串団子なんだけど、ここの若い男性店主さんがとても気さくで、撮影にも快く応じてくれた。

おかげで、登場人物の少ない僕の動画に珍しく人が現れた訳だ。

 

この定食屋さんにはコタツ席もあって、コタツに入りながら定食と串焼きを食べるなんてのもあり。

 

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(これは何だったのだろう…?)

 

 

昔ながらの屋台街だけど、一件だけ随分お洒落なカフェもある。

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この通りでは珍しく、洋食もある

 

ただ、屋台街には注意点が一つある。それは

 

閉店時間がめっちゃ早い。

 

さっきの定食屋さんから始まり、食べ歩きでもしようと思ったのだが これがビックリ

 

17時の滝の営業終了に合わせてみんな一斉に店仕舞い

 

だから食べたいものがあったら早めに行くほうが良い

この写真のカフェに行く気満々だったのだが、完全にミスった。

 

 

水戸黄門が植えた桜

滝と食を楽しんで次に向かったのは外大野の枝垂れ桜。

 

袋田の滝から車で30分ほど、小高い丘の上にある大きな枝垂れ桜だ。

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この桜、実はあの水戸黄門が植えたことで知られている枝垂れ桜なのだ。

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まだ蕾の段階だ。今頃は咲いてるかな?

桜の全体像は動画にしっかり納めたので良かったら見て欲しい。

この桜の景色を、水戸黄門本人はその目に納めたのだろうか?

彼が「美しくなるように」と植えた桜を、彼の没後数百年後を生きる僕たちが愛でる。

なんだか感慨深いスポットだ。

 

・旅館、滝見館で一泊

先述した通り、この日は珍しく旅館を予約していた。

大抵僕は安宿かゲストハウス、極論は車中泊で済ませるのだが今回は特別。

 

外大野から戻り滝の麓の旅館、滝見館へ帰った。

 

 この旅館、実は袋田の旅館の中でもトップクラスの評価を叩き出していて

特に料理が美味いんだとか。

 

と言う訳で・・

 

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ムフフフ。

お料理は地元野菜や、魚肉を中心とした非常にヘルシーな和食目メニューで

極め付けは写真の焼き物と釜飯。

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釜飯。。また食べたいな。。

あと刺身が大変美味しかった!ブリっとした肉厚のマグロとイカ、太平洋に面しているから魚介が新鮮なのかな?

 

お部屋に持ってきて配膳なり説明なりをしてくれるので、気分も最高潮。

配膳を担当してくれたおかみさんが気さくな方でとてもほっこりしたよ。

 

食べ終わって支配人さんが最後のデザートを持ってきてくれたんだけど、

「お客さん綺麗に食べてくれたね~。こっちも気持ちいいですよ。」

なんて褒められてしまった。

 

 

 

ちなみに滝見館には温泉もある。

露天風呂は無く、造りも非常に簡単な物だけどお湯は少しだけ熱めでジワジワと温めてくれる

24時間いつでも入浴出来るのも良いところだ。

 

オススメは食事の時間を18時頃と少し早めに設定して、逆に他のお客さんがご飯を食べるような時間に温泉に行って独り占めしちゃうこと

 

www.takimikan.jp

 

コメダ、スタバを凌ぐ茨城の超有名カフェへ

 

正直、いつの間に寝たのか分からなかった。そんな朝。

 

温泉を独り占めし、部屋でダラダラと寝転がってお酒飲んでちょっと編集して

そんなこんなしていたら知らない内に寝ていた

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朝ごはんは柏餅。近所の唯一のコンビニ、「ヤマザキショップ」の店主のおばあちゃん手作り柏餅。

二日目には別の目的があった

実はこの地方に超個人的な私用があったのもそうだが、大きな目的の一つに「とある有名カフェに行く」というのがあった

 

その名を聞いたことがあるだろうか?「サザコーヒー」。

 

茨城県勝田市発祥のカフェで、都心には品川と埼玉の大宮に店を構えている。

 

地元では大手チェーンであるコメダ珈琲やスタバを遥かに凌ぐ人気と繁盛ぶりで

「多産多死の業界」と言われるカフェ業界で40年以上どっしりと構えている。

 

興味本位でサザコーヒーを特集した本を買い、すっかりその魅力に惚れ込んだ僕はこの二日目に必ず行くことを決めていた。

 

 

とりあえず、身支度をして旅館を後にする

 

 

車を走らせ、件の”超個人的な私用”を済ませ

昼過ぎ14時、遂に到着。

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勝田本店。茨城県内だと勝田駅水戸駅に店舗があるが、本店でしか出していないメニューや此処でしか観覧出来ないお庭もある為やって来た。

 

中はもの凄い人の数だ。

ごった返しほどでは無いにしても物販コーナーに人は溢れ、カフェそのものはそこそこ待つようだ。

 

 

サザの特徴として面白いのは大手チェーンを圧倒している事だけではない。

普通カフェなら入ってすぐに座席があって

物販コーナーは小さいか、あっても店の一隅にある程度だろう。

 

しかしサザは店とほぼ半分が物販と展示場になっている。

雑貨屋兼ギャラリーかと錯覚するほどだ。

 

扱っている物もサザの商品だけではなく、海外で買い付けて来たであろうビンテージ茶器が所狭しと並ぶ。

 

そこそこの待ち時間は必至だが、物販とその奥の美術展示を見ていればあっという間だ。

 

 

 

そして20分ほど待ち、遂に店内へ。

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店内から見渡す庭

とても美しい・・・

広々とした店内、混んではいるが窮屈感は全く無い。

 

庭を見渡し、見飽きぬ内装に酔い痴れる。

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徳川将軍コーヒー

サザといえば何と言っても他に類を見ないコーヒーの個性だ。

このコーヒーは「徳川将軍コーヒー」

水戸黄門こと徳川光圀公に着想を得たコーヒーで、彼が生きた時代にコーヒーが日本に伝来したことからこの名前のコーヒーが生まれたらしい。 

 

味はイタリアンローストに似た深い苦味が最初にやって来て、徐々に口内の奥にフルーティーな香りが広がる。

不思議な味だ。もちろん大変美味しい。

 

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レモンケーキ

映えるなぁ・・・

ケーキは一律600円で、特に人気があるのはカステラショートケーキ。

 

ちなみに本店でのみ注文出来るメニューというのは、一杯3000円の「エチオピアゲイシャ”」というコーヒーだ。

ゲイシャという名前だが日本の”芸者”とは何ら関係は無い現地の言葉らしい。)

 

300円の間違いじゃない、3000円だ。僕も何度か真偽の程を疑った。

 

毎年コーヒー豆の競りで超高額で競り落とされるウルトラレアなコーヒーだ。

 

今回僕は飲まなかったが、もし本店に行くことがあれば是非。

www.saza.co.jp

 

さて、庭に出てみる。

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ちなみにテラスでも飲食可能だ。

 

 



 ・旅のあとがき

今回はここまで。

自然遺産に温泉旅館に有名コーヒーに、珍しくリッチな旅をした気がする。

 

こんな事を言ったら失礼なのだが、事実茨城県は全国の都道府県魅力度ランキングでは残念な結果になってしまっている。

 

しかし、あまり明るみに出ていないだけでトンデモスポットを沢山抱えているのが茨城の魅力だ。

 

まだまだ訪れたい茨城のスポットが沢山ある。

また近々旅に来よう!!

今回の旅ももちろん動画にしてあるので良かったら見てみてください!

youtu.be

 

 

さて、それでは次回予告。

 

次回の旅先は

東京都足立区 北千住

 

ここ数年で移住者が激増し、若者を多く惹きつける今注目の下町北千住の魅力とは?

 

お楽しみに!