小江戸 川越ひとり旅
・今回の旅の舞台は埼玉県 川越市
「ああ嫌だ!埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」
と、最近かの有名な地方ディス漫画「翔んで埼玉」でお馴染み埼玉県。
・・・にやって来た訳だが、「埼玉と言えば」と聞かれて思いつくものがあっただろうか・・・?
大変失礼な事なのだがパッと出てこない・・・。
とは言いつつも、なんだかんだでやって来たのはここ川越市。
埼玉の小江戸
という二つ名を持ち広く知られるこの町は、かつて江戸の城下町として栄え、蔵作りと呼ばれる様式の土蔵や商店が立ち並ぶ伝統的な町だ。
建物はレプリカなどでは無く、後継者に継がれ継がれて形や店の内容を変えながらも残り続ける本物の城下町。
都心からもアクセスが良く、電車で1時間ほど
車で来ても川越インターがあるので楽チンだ。
今回僕は電車でやって来た。
しかし僕はここに来て気付く・・
良い運動と思って歩いてゆく
30分くらい歩いて商店街を抜け、ようやくたどり着いた。
・タイムスリップタウンへ突入!
その景色は突然現れた。
さっきまで近代的な商店や小洒落たカフェが立ち並んでいたが、小江戸に入った途端景色が変わった。
歴史の重みを感じる商店たちが軒を連ねるメインストリート
以外にも観光客のほとんどは大学2年生くらいの垢抜けない若者達。
モデルの様なポーズを取りながら写真を撮る彼らにとってみたらこの町は素晴らしいフォトスポットだ。
裏路地なんかも味がある。
カフェが隠れてたりもする。
メインストリートから逸れて裏路地に入るとカフェの他にもお寺や個人商店などなど
風情がある。
メインストリートは人混みで歩くのも大変だが裏路地は余裕があり、ゆったりとした気分で散策できる。
一大スポット、駄菓子屋横丁もそんな裏路地スポットの一つ。
駄菓子屋横丁はしっかり動画に収めたので是非僕のYouTubeで見て欲しい。
【小江戸】川越へ行こう Trip to Kawagoe Saitama Japan - YouTube
・川越のシンボルマーク、時の鐘へ
路地を抜けて向かう先に現れたのは、そう
川越のシンボル、時の鐘。
江戸時代に川越藩主の酒井忠勝によって建設が始まり、幾度となく当時の火災により消失しているが、今日までその姿は健在だ。
現在の鐘は初代から数えて4代目で、1893年の川越大火の後に関根松五郎という人物により設計された。
一大スポットという事もあり、時の鐘周辺は大賑わいだ。
時の鐘に向かってまっすぐ歩いて行くと少し開けた路地になる。
カフェや食べ歩きできるおさつスナックも売られているのでここで一休みしても良いかもね。
ちなみに、川越の中で一番のフォトスポットは間違いなくここ。
駄菓子屋横丁なんかも良いけど、時の鐘の近くで撮るのが一番映えると思う。
・縁結びの氷川神社
街並みを抜けて川越市役所方面へしばらく歩く
向かうのは縁結びとして名高い氷川神社。
「境内の玉砂利を持ち帰り、大切にすると良縁に恵まれる。」
という古くからの言い伝えもあり、白い玉砂利を巫女が包み、神職がお祓いした「縁結び玉」が毎朝8時から20体配られている。
夏には2千個以上の江戸風鈴に願いを書いた短冊を結ぶお祭りである「縁結び風鈴」で大変な賑わいを見せる。
川越氷川神社は有名な神社だが、境内は以外にもこじんまりとしている。
しかし小さいわけでも無いので、「混雑していて居心地が・・・」なんて事も無いので大変おすすめだ。
この庭園には御神木の様に一本の太い木が祀られている。
バッチリ動画に収めているので良かったら見てみて欲しい。
この日は境内で結婚式が催されていた。
白無垢を着た花嫁と陣羽織の花婿。洋式が主流になりつつある昨今、和式を目の前にする機会は中々珍しいだろう。
日が暮れてきた。
景色はより美しさを増してゆく。
・夕暮れ茜色に染まる小江戸川越の美しさ。
時刻は16時30分、そろそろ駅に向かおう。
と、その前に腹ごしらえ。
川越コッペパンで有名なglin coffee
ほかほかのコッペパンの中に定番から変り種まで、十数種のレパートリーから選べるフレーバーのコッペパンが特徴の小さなカフェ。
僕が頼んだのは北海道産小倉を使用した小倉あんホイップ。
デザートフレーバーだと「パリパリチョコホイップ」も大分そそられた。
その他にもサラダフレーバーもある為、店頭で迷うのは必至だ。
サイズは手のひらに収まるほどで小さめ。女性や子供にはちょうど良いくらいだし、小さくても大変美味しいので満足感がある。
さらにコーヒーにも力を入れている様で主力はイタリアンブレンドだ。
イタリアンブレンドは一般的に多く飲食店等で提供されているアメリカンと比べて深みが強く、強い苦味の中に幾重にも重なった香りを味わう事が出来る。
テイクアウトも可能だが、個人的にはイートインをオススメしたい。
川越には沢山カフェがあり、休憩がてら雰囲気を味わう事が出来るが、どこもちょっと混んでいる。
しかしglin coffeeは一見するとテイクアウトか屋外のテラスのみに見える為、イートインコーナーが空いている。
歩き疲れて休憩するには持ってこいのカフェだ。
さて、外に出て駅に向かう。
夕暮れの茜色に染まる小江戸は感動するほど大変美しい。
17時、この時間になると観光客の姿もまばらになる。
狭い歩道に溢れ返っていた光景もさほどでは無くなり
徐々に静けさを帯びてゆく。
このまま夜まで居たいくらいだ。
謂わゆる「懐かしさ」とは一味違う温かさがある。
少し後ろ髪引かれる様な気持ちで街を後にした。
きっと今度は宿を取って来るだろう。
【小江戸】川越へ行こう Trip to Kawagoe Saitama Japan - YouTube
・旅のあとがき
さて、いかがだっただろうか?
冒頭ではディスったが埼玉には実は観光地がまだまだ眠っている。
ちなみに余談なのだが、埼玉にパッと思いつくものが少ない理由は埼玉に住んでいる方達のライフスタイル性によるものでは無いだろうか?
というのも、埼玉に住んでいる人は他県から移住して来た人が多い。
都心へのアクセスが楽な事から仕事の都合で引っ越して来る人も多いし、生活インフラが整っている割には家賃や地価がそんなに高くない。
しかしそのまま一生を埼玉で暮らすかと言うとそうでも無くて、数年暮らして地方の地元に帰ったり
転入も転居も多い。それゆえに、例えるなら「九州男児は男らしい」とか、「群馬県民は語気が強い」とか地方性が強くならない。
もちろん「埼玉が地元」という人も沢山いるが、数ヶ月前埼玉に暮らして働いて居た頃には身の回りの先輩や同僚たちは「北海道」「茨城」「富山」「大阪」「熊本」「石川」と地元のレパートリーがめちゃくちゃ多かった。
ただ、埼玉が地元の人の県民性を言うならば「優しくて愛嬌がある。」だと思う。
色んな地方の人達と接しているからか、比較的オープンな人当たりである様に感じる。
さてさて次回はどこに行こうか?
という事で、次回予告!
・次回予告
次の旅先は
お楽しみに。
*1:もちろんバスもあります。